2002年3月12日オープン。店主は中華料理店での修行経験があるそうですが、それもあってか一般的なラーメン店よりもメニューが豊富。店名はもちろんアゴ出汁の「あご」から来ています。店舗やメニューのデザインからパシオ系と良く言われるそうですが、二次的にデザインを受け取ったまででパシオ系ではないとのこと。まぁ正直ラーメンが美味ければ何だって良いですけどね笑
動物系スープに、店名の由来ともなっている佐渡島産の焼きあごを使った出汁をブレンドしたもの。正確に言えばブレンドというより順番に丼に注いだもので層になっています。表面に上品な香りが集中しています。塩にもこだわりがあるそうで、雪室で2年間寝かせたものからにがりを抽出しているとか。アゴ出汁にフォーカスするにあたり揚げネギは必要なのかと思いますが、スープの注ぎ方しかり、あまりシンプルな構成を好んでいないのかもしれませんね。麺は自家製の細麺。メニューの名の通り鶏出汁と合わせてローストチキンにしたのですね。しかしながら、下味がしっかりしていてこれ単品でも勝負出来そうなくらいの完成度。全体的に細部まで非常にこだわりが感じられますね。
一見すると豚骨スープにマー油が合わさった熊本ラーメンを連想しますが、ただのマー油ではなく黒油だそうで竹炭や漢方も使われているそうです。旨塩鶏麺に比べると非常に主張が強いスープです。ただ凄いのは、無化調だけあって変に後に残らないところ。ステレオタイプ的な九州系の豚骨スープのような臭みも無いので、中細の多加水麺との相性も良いですね。豚バラ肉のチャーシューも美味。これだけ違う特徴を持ったラーメンをこのレベルで出してくることに凄さを感じますね。