2003年4月オープン。ラーメンプロデューサーであり、渡なべ@高田馬場店主の渡辺樹庵氏がプロデュースした店。店内は和の雰囲気が漂います。カウンター席の他に小上がりの座敷もあり、メニューは化学調味料不使用で小さな子供連れも歓迎の店です。
きっかけはひるがお@駒澤大学ですが、僕がひそかに好きな塩味のつけ麺。ありそうでなかなか無いのが難点ですが…。さて、こちらの塩つけめんは動物系のアプローチは弱めで、魚介系ダシ、魚粉の主張が強めです。すりごまが入り、塩ダレのしょっぱさに丸みを持たせていますね。多加水の麺はみずみずしさがありますが、つけ汁との絡みも申し分なし。ざる蕎麦のようにするするっと麺を楽しめるのが良さですね。
以前と少しメニュー構成が変わったようですがこちらが一番人気のメニュー。ザラつくまではいかないものの、魚粉も使用し鰹節を前面に出していますね。動物系出汁は土台をしっかり支え、あくまで魚介出汁に振り切った形の豚骨魚介。現在は渡辺樹庵氏との繋がりがあるのかは不明ですが、渡なべが得意とする方向性ですね。そこに合わせる中太縮れ麺はスープに負けないやや強めの食感。
魚介出汁主導でも動物系の濃度は抑えられ、鰹節、鯖節、煮干し、昆布、その他乾物系などの旨味が渾然一体となっています。帆立出汁も使われておりますが、全体的に塩ダレも含め、何かが突出することなくまとまりの良さがありますね。白ごまの香りも生きています。店内の作りもそうですが、豊富なメニューそれぞれがハイレベルで、改めてファミリー層におすすめしたい店ですね。